院試追記

大学院入試を終えて間もない今、メモがてらまとめておく。後輩のためにもなるしね。大学名は伏せておくが私大とだけ。

大学院からは学部での学科という括りは解体され、専攻という単位で入試を受ける。6月入試の出願者数は250人程度(?)で、そのうち100人程度が書類審査のみで合格する。基準は成績。Aの個数からCの個数を引いた数などと言われているが明確な基準は定かではない。書類のみで合格とならなかった場合、口頭試問を課される。僕はこれに該当する。口頭試問に回されたうちの半数程度が合格する。書類審査の不合格者を含め100人程度が8月の筆記試験に回される。

8月は卒論の中間発表があったりして極力6月で合格を決めておきたいもの。3年間サークルに尽力してきた僕の成績はお世辞にも良いとは言えない。サークルでの活動は良い経験となったが、取り返しのつかない成績のことを考えると後悔の念がわく。引退してからは成績オールAをとり、なんとか口頭試問に引っかかったというわけだ。

 

6月入試口頭試問内容

・まず大学院の志望理由を自分の研究や将来の進路と絡めて簡単に述べて。

・どんな研究してるの。原理も含めて簡単に説明して。

・(おそらく願書に書いた研究内容に関連して用意されている質問)君は光の散乱を扱うみたいだから聞きます。Maxwell方程式を出発点にして誘電体の屈折率がどう表現されるか議論して(黒板を使う)。

・(他に何かありませんかという発言に)じゃあ、屈折率界面で電磁波の反射がなぜ起こるか説明できる?

・(研究内容に対して)ビーズにポリスチレンを使うのはどういう理由で?

・君が書類審査で通過せずここにいるのは成績が悪いからだよね。なぜ成績が悪いか説明して。

・(サークルの代表をやっていたという発言に対し)どこのサークル? ああ、~先生が顧問の?

以上

合計で30分ほど。待ち時間は途方もなく長かったが自分の時は一瞬に感じた。

 

まずは志望理由や進学の意義について。

願書の時点で推敲に推敲を重ねているものだが、それをそのまま音読するといった冗長な振る舞いは避ける。ある程度要約した原稿を用意する。将来どうなりたいかというところからこの研究をこの学校で続けたい、進学が必要だ、という一貫した内容にする。

 

研究内容について。

これは教授とよく話しておく。どういう背景・目的でこの研究をするのか。今何をしているのか、これからどうするのか、最終的にどういう結果を得たいか。その結果は世の中にどう役立つか。どういう原理を用いるのか。これらに関し、どんなに鋭いツッコミが来ても毅然と返せるような理解が必要。普段の取り組みが物を言う。

 

黒板での演習について。

学部3年間で習った範囲で何問か出題されるという話だった。が、実際は自分の研究に関連した内容で一問。部屋によっても違うようだが。